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股関節が歩くと痛い!その原因と効果的なセルフケアで痛みを改善

  
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股関節が歩くと痛い!その原因と効果的なセルフケアで痛みを改善

股関節が歩くと痛む、その痛みは日常生活を大きく阻害する悩みの種ですよね。この痛み、一体何が原因で起きているのでしょうか?そして、どうすれば和らげることができるのでしょうか?この記事では、股関節の痛みが歩行時に発生する原因を様々な角度から詳しく解説します。変形性股関節症や臼蓋形成不全といった疾患の可能性から、日常生活での姿勢や靴選びといった見落としがちな要因まで、幅広くご紹介します。さらに、ご自宅でできる効果的なセルフケアの方法も具体的にご紹介。ストレッチや筋力トレーニングで、痛みを根本から改善へと導きましょう。痛みの改善だけでなく、再発予防のための対策も合わせて解説することで、健やかな歩行を取り戻し、快適な毎日を送るためのお手伝いをします。

1. 股関節が歩くと痛い時の原因

股関節に痛みを感じ、特に歩行時に痛みが強くなる場合、その原因はさまざまです。痛みの感じ方や症状の出方によって原因が異なるため、まずはどのような原因が考えられるのかを知ることが大切です。

1.1 変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、骨同士が直接こすれ合うことで炎症や痛みを引き起こす病気です。初期には自覚症状が少ない場合もありますが、進行すると歩行時の痛みや可動域制限が現れます。特に立ち上がりや歩き始めに強い痛みを感じることが特徴です。

1.2 臼蓋形成不全

臼蓋形成不全は、生まれつき股関節の受け皿である臼蓋が浅く、大腿骨頭がしっかりと覆われていない状態です。臼蓋が浅いことで股関節が不安定になり、軟骨が損傷しやすくなります。歩行時の痛みだけでなく、股関節の違和感や脱臼しやすいなどの症状が現れることもあります。

1.3 股関節唇損傷

股関節唇とは、臼蓋の縁にある線維軟骨で、大腿骨頭を安定させる役割を担っています。股関節唇損傷は、スポーツや事故などによってこの股関節唇が損傷した状態です。歩行時や股関節を深く曲げた際に痛みを感じることが多く、クリック音や引っかかり感を伴うこともあります。

1.4 グロインペイン症候群

グロインペイン症候群は、鼠径部(脚の付け根)に痛みを感じる症状の総称です。スポーツ選手に多く見られ、股関節周囲の筋肉や腱の炎症、損傷などが原因となることが多いです。歩行時だけでなく、ランニングやキック動作などでも痛みを感じます。

1.5 梨状筋症候群

梨状筋症候群は、お尻にある梨状筋が坐骨神経を圧迫することで、痛みやしびれを引き起こす症状です。お尻の奥に痛みを感じ、太ももやふくらはぎにも痛みやしびれが放散することがあります。歩行時に痛みが増強するだけでなく、長時間座っていることでも痛みを感じることがあります。

1.6 坐骨神経痛

坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びている坐骨神経が圧迫されたり、炎症を起こしたりすることで、痛みやしびれが生じる症状です。腰痛を伴うことが多く、お尻から太もも、ふくらはぎ、足先まで痛みやしびれが放散することがあります。歩行時だけでなく、咳やくしゃみなどでも痛みが増強することがあります。

1.7 その他、股関節の痛みを引き起こす疾患

上記以外にも、股関節の痛みを引き起こす疾患はいくつかあります。以下に代表的なものを挙げます。

疾患名概要
大腿骨頭壊死症大腿骨頭への血流が途絶え、骨組織が壊死する病気です。
化膿性股関節炎股関節に細菌が感染し、炎症を起こす病気です。
関節リウマチ免疫の異常により関節が炎症を起こす病気で、股関節にも影響することがあります。
骨盤の歪み骨盤の歪みによって股関節に負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。

股関節の痛みは、原因によって適切な対処法が異なります。自己判断で対処せずに、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

2. 股関節の痛みのセルフケア

股関節の痛みを和らげるためには、セルフケアが有効です。セルフケアには、ストレッチや筋力トレーニング、日常生活での注意点などがあります。適切なセルフケアを行うことで、痛みを軽減し、股関節の動きをスムーズにすることができます。

2.1 ストレッチ

股関節周りの筋肉が硬くなると、痛みが出やすくなります。ストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を高め、痛みを和らげることができます。痛みを感じない範囲で、無理なく行うことが大切です。

2.1.1 股関節周りの筋肉をほぐすストレッチ

ストレッチ名方法ポイント
腸腰筋ストレッチ片足を大きく後ろに引き、前の足の膝を曲げます。骨盤を前に押し出すようにして、股関節前面を伸ばします。股関節前面に伸びを感じながら行います。
内転筋ストレッチ足を大きく開いて立ち、片方の膝を曲げ、体重をかけます。反対側の脚は伸ばしたまま、内転筋を伸ばします。股関節内側に伸びを感じながら行います。
外旋筋ストレッチ仰向けに寝て、片方の膝を曲げ、反対側の足首を曲げた膝の上に乗せます。曲げた膝を手で押さえ、股関節を外側に回旋させます。股関節の外側に伸びを感じながら行います。

2.1.2 お尻の筋肉をほぐすストレッチ

ストレッチ名方法ポイント
大臀筋ストレッチ仰向けに寝て、片方の膝を曲げ、反対側の足首を曲げた膝の上に乗せます。両手で太もも裏を抱え、胸の方に引き寄せます。お尻に伸びを感じながら行います。
中臀筋ストレッチ仰向けに寝て、片方の膝を曲げます。曲げた膝を反対側の脚の方に倒し、手で押さえます。お尻の外側に伸びを感じながら行います。

2.1.3 太ももの筋肉をほぐすストレッチ

ストレッチ名方法ポイント
大腿四頭筋ストレッチ立位またはうつ伏せで、片方の足を後ろに曲げ、手で足首を持ち、お尻に近づけます。太ももの前側に伸びを感じながら行います。
ハムストリングスストレッチ長座になり、片方の足を伸ばし、もう片方の足はかかとをお尻に近づけるように曲げます。伸ばした足のつま先を手でつかみ、上半身を前に倒します。太ももの裏側に伸びを感じながら行います。

2.2 筋力トレーニング

股関節周りの筋肉を鍛えることで、股関節を安定させ、痛みを予防・改善することができます。自分の体力に合ったトレーニングを選び、無理なく行うことが大切です。

2.2.1 股関節周りの筋肉を鍛える筋トレ

  • レッグレイズ:仰向けに寝て、足を伸ばしたまま持ち上げます。
  • ヒップリフト:仰向けに寝て、膝を曲げ、お尻を持ち上げます。
  • クラムシェル:横向きに寝て、膝を曲げ、上の足の膝を開閉します。

2.2.2 お尻の筋肉を鍛える筋トレ

  • スクワット:足を肩幅に開いて立ち、膝を曲げて腰を落とします。
  • ランジ:片足を大きく前に出し、両膝を90度に曲げます。
  • ブルガリアンスクワット:後ろの足を椅子に乗せ、片足でスクワットを行います。

2.3 日常生活での注意点

日常生活での姿勢や行動を改善することで、股関節への負担を軽減し、痛みを予防することができます。

2.3.1 正しい姿勢を保つ

猫背や反り腰にならないように、背筋を伸ばし、骨盤を立てることを意識しましょう。

2.3.2 適切な靴を選ぶ

ヒールが高すぎる靴や、底が薄い靴は避け、クッション性があり、足にフィットする靴を選びましょう。

2.3.3 体重管理

体重が増加すると、股関節への負担も増えます。適正体重を維持するように心がけましょう。

2.3.4 無理な運動を避ける

痛みがあるときは、無理に運動を続けず、安静にすることが大切です。痛みが治まったら、徐々に運動量を増やしていきましょう。

3. 股関節の痛みが続く場合の対処法

股関節の痛みは、一時的なものから慢性的なものまで様々です。セルフケアを試みても痛みが改善しない場合や、痛みが悪化する場合には、医療機関への受診を検討する必要があります。適切なタイミングで医療機関を受診することで、早期診断・早期治療につながり、重症化を防ぐことができます。

3.1 整形外科を受診する目安

股関節の痛みで整形外科を受診する目安としては、以下のような症状がある場合が挙げられます。

症状説明
安静時痛じっとしていても股関節に痛みがある場合。
夜間痛夜寝ている時に股関節が痛む場合。
運動時痛の増悪歩く、階段の上り下りなどで痛みが強くなる場合。
跛行痛みのため、足を引きずって歩くようになる場合。
股関節の可動域制限股関節を動かせる範囲が狭くなる場合。
発熱を伴う股関節の痛みとともに発熱がある場合。
腫れや熱感股関節周辺が腫れていたり、熱を持っている場合。
しびれ足にしびれがある場合。
セルフケアで改善しないストレッチや筋力トレーニングなどを行っても痛みが改善しない場合。

これらの症状が1つでも当てはまる場合は、早めに整形外科を受診しましょう。特に、安静時痛、夜間痛、発熱がある場合は、重篤な疾患の可能性もあるため、速やかに受診することが重要です。

3.2 専門医の選び方

股関節の治療に精通した医師を選ぶことは、適切な診断と治療を受ける上で重要です。日本整形外科学会が認定する専門医制度を活用することで、股関節の専門医を見つけることができます。日本整形外科学会のウェブサイトで、専門医の検索が可能です。また、股関節の疾患を専門的に扱っている医療機関の情報も入手できます。かかりつけ医がいる場合は、専門医の紹介を依頼することもできます。

受診する際には、これまでの症状や経過、行ったセルフケアなどを詳しく医師に伝えましょう。また、疑問点や不安なことは積極的に質問し、納得のいく説明を受けることが大切です。

4. 股関節の痛みを予防するための対策

股関節の痛みは、一度発症すると日常生活に大きな支障をきたすことがあります。日頃から予防を意識することで、将来的な痛みを防ぎ、健康な股関節を維持することが大切です。

4.1 適度な運動

股関節周りの筋肉を強化し、柔軟性を高めることで、股関節への負担を軽減し、痛みを予防することができます。ウォーキングや水泳など、股関節に負担の少ない運動を無理なく継続することが重要です。

4.1.1 ウォーキング

正しい姿勢で歩くことで、股関節周りの筋肉がバランスよく鍛えられます。1日30分程度を目安に、自分のペースで歩きましょう。

4.1.2 水泳

水の浮力によって股関節への負担が軽減されるため、痛みを感じやすい方にもおすすめです。クロールや平泳ぎなど、様々な泳ぎ方で股関節周りの筋肉を鍛えることができます。

4.1.3 ヨガやピラティス

ヨガやピラティスは、柔軟性向上筋力強化に効果的です。股関節の可動域を広げ、周りの筋肉をバランスよく鍛えることで、痛みを予防することができます。専門家の指導を受けることで、より効果的に行うことができます。

4.2 バランスの良い食事

骨や筋肉の健康維持に欠かせない栄養素をバランスよく摂取することも、股関節の痛み予防に繋がります。

栄養素働き多く含まれる食品
カルシウム骨の形成に必要牛乳、チーズ、小魚
タンパク質筋肉の構成成分肉、魚、卵、大豆製品
ビタミンDカルシウムの吸収を助ける鮭、きのこ類
グルコサミン軟骨の構成成分エビ、カニ
コンドロイチン軟骨の弾力性を保つうなぎ、フカヒレ

特定の栄養素に偏ることなく、バランスの良い食事を心がけましょう。また、過度な飲酒や喫煙は、骨や筋肉の健康に悪影響を与えるため、控えるようにしましょう。

4.3 質の高い睡眠

睡眠不足は、体の回復機能を低下させ、痛みを悪化させる原因となります。毎日同じ時間に寝起きし、7時間程度の質の高い睡眠を確保することで、体の回復を促し、股関節の痛みを予防しましょう。寝る前にカフェインを摂取したり、スマートフォンを長時間見たりすることは避け、リラックスできる環境を作ることも大切です。

これらの対策を継続的に行うことで、股関節の痛みを予防し、健康な状態を維持することができます。しかし、既に痛みがある場合は、自己判断でケアを行うのではなく、医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。

5. まとめ

股関節の痛みは、変形性股関節症や臼蓋形成不全、股関節唇損傷、グロインペイン症候群、梨状筋症候群、坐骨神経痛など、様々な原因で引き起こされます。痛みの改善には、原因に応じた適切な対処が必要です。この記事では、股関節の痛みの原因と、ストレッチや筋力トレーニングなどのセルフケアの方法、日常生活での注意点、痛みが続く場合の対処法、そして予防策について解説しました。

セルフケアは痛みの軽減に役立ちますが、痛みが強い場合や長引く場合は、自己判断せず整形外科を受診しましょう。適切な診断と治療を受けることが重要です。また、日頃から適度な運動、バランスの良い食事、質の高い睡眠を心がけ、股関節の痛みを予防することも大切です。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

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