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つらいこめかみ頭痛の原因特定&自宅でできる効果的なセルフケア

    
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つらいこめかみ頭痛の原因特定&自宅でできる効果的なセルフケア

ズキズキと脈打つこめかみ頭痛。その痛みは日常生活に支障をきたすほど辛いものです。仕事や家事に集中できない、吐き気やめまいを伴うなど、症状は人それぞれ。この痛み、一体何が原因なのでしょうか?そして、どうすれば和らげることができるのでしょうか? この記事では、こめかみ頭痛の原因を、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、副鼻腔炎、歯のトラブル、目の疲れ、その他(高血圧・低血圧、脱水症状など)といった様々な側面から詳しく解説します。さらに、自宅でできる効果的なセルフケア方法として、マッサージ、温冷療法、ツボ押し、休息と睡眠、水分補給、カフェインの摂取、市販薬の上手な使い方などを具体的にご紹介します。つらいこめかみ頭痛に悩まされている方は、ぜひこの記事を読んで、原因を理解し、適切なセルフケアを実践してみてください。きっと痛みの緩和に役立つはずです。

1. こめかみ頭痛とは?その特徴と症状

こめかみ頭痛とは、文字通りこめかみのあたりに痛みを感じる頭痛です。こめかみは頭の側面、ちょうど耳の上あたりに位置し、様々な要因で痛みが生じやすい部位です。ズキンズキンと脈打つような痛みや、締め付けられるような痛みなど、痛み方は様々です。こめかみだけ痛むこともあれば、頭全体に広がることもあります。また、吐き気やめまいなどの症状を伴う場合もあります。

1.1 こめかみの位置と関連する筋肉

こめかみは、側頭部のやや前方に位置し、ちょうど耳の上あたりにあります。この部位には、側頭筋という筋肉があり、ものを噛むときに使われます。また、側頭筋の上には帽状腱膜という薄い膜があり、前頭筋や後頭筋と繋がっています。これらの筋肉が緊張したり、血行が悪くなったりすることで、こめかみ頭痛が生じることがあります。

こめかみ周辺には、他にも様々な筋肉が存在します。例えば、目の周りには眼輪筋、顎には咬筋などがあり、これらの筋肉の緊張もこめかみ頭痛に影響を与える可能性があります。以下にこめかみ周辺の主要な筋肉と、その機能をまとめました。

筋肉名機能
側頭筋咀嚼(ものを噛む)
咬筋咀嚼(ものを噛む)
眼輪筋目の開閉
前頭筋額のしわ寄せ
後頭筋頭皮を後方に引く

1.2 こめかみ頭痛の痛み方

こめかみ頭痛の痛み方は人それぞれですが、大きく分けて以下の3つのタイプに分類できます。

  1. ズキンズキンと脈打つような痛み:片頭痛でよく見られる痛み方です。血管の拡張が原因で起こるため、脈に合わせて痛みが強くなるのが特徴です。
  2. 締め付けられるような痛み:緊張型頭痛でよく見られる痛み方です。頭全体をゴムバンドで締め付けられているような感覚で、持続的に痛みます。
  3. キリキリと刺すような痛み:群発頭痛でよく見られる痛み方です。目の奥からこめかみにかけて激しい痛みが走り、持続時間は比較的短いです。

これらの痛み以外に、こめかみ頭痛には、吐き気、めまい、光や音過敏などの随伴症状が現れることもあります。痛みの程度や持続時間、随伴症状の有無などを観察することで、原因の特定に役立ちます。

2. こめかみ頭痛の主な原因

こめかみ部分がズキズキ、ガンガンと痛むこめかみ頭痛。その原因は実に様々です。ここでは、こめかみ頭痛の主な原因を詳しく解説していきます。

2.1 緊張型頭痛

こめかみ頭痛で最も多い原因の一つが緊張型頭痛です。肩や首、頭の周りの筋肉が緊張することで、こめかみに痛みを生じさせます。精神的なストレスや身体的な負担が原因となることが多く、特に現代社会では多くの人が悩まされています。

2.1.1 デスクワークやスマホの使いすぎ

長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用は、首や肩に負担をかけ、筋肉の緊張を引き起こします。同じ姿勢を続けることで血行が悪化し、老廃物が蓄積されることで、こめかみ部分に痛みを感じやすくなります。

2.1.2 精神的ストレス

ストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、筋肉が緊張しやすくなります。不安や緊張、怒りなどの感情は、こめかみ頭痛の引き金となることがあるため、ストレスマネジメントが重要です。

2.2 片頭痛

ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴の片頭痛。こめかみに痛みを感じる場合も多く、吐き気や光過敏などを伴うこともあります。片頭痛の詳しいメカニズムはまだ完全には解明されていませんが、血管の拡張や炎症が関わっていると考えられています。

2.2.1 血管の拡張

何らかの原因で脳の血管が拡張すると、周囲の神経を刺激し、痛みを引き起こします。血管の拡張は、ストレスや疲労、気圧の変化、飲食物など様々な要因によって引き起こされる可能性があります。

2.2.2 女性ホルモンの影響

女性ホルモンの変動も片頭痛の誘因となることがあります。月経周期や妊娠、出産、更年期など、女性ホルモンのバランスが変化する時期に片頭痛が起こりやすい傾向があります。

2.3 群発頭痛

激しい痛みが一定期間集中して起こる群発頭痛。目の奥やこめかみを中心に、片側のみに激痛が走ります。痛みは数分から数時間続き、1日に数回起こることもあります。男性に多く見られるタイプの頭痛です。

2.3.1 目の奥の痛み

群発頭痛の特徴的な症状として、目の奥に激しい痛みを感じることが挙げられます。同時に、こめかみにも強い痛みを感じることが多く、涙や鼻水、鼻詰まりなどの症状を伴うこともあります。

2.3.2 男性に多い

群発頭痛は、男性に多く発症する傾向があり、20歳から40歳代の男性に多く見られます。原因は完全には解明されていませんが、遺伝的な要因や生活習慣などが関わっていると考えられています。

2.4 副鼻腔炎

副鼻腔に炎症が起こる副鼻腔炎。鼻詰まりや鼻水などの症状に加えて、こめかみ部分に痛みや圧迫感を感じることもあります。蓄膿症とも呼ばれ、細菌やウイルス感染が原因となることが多いです。

2.4.1 鼻詰まりと頭痛の関係

副鼻腔に炎症が起こると、鼻腔内の圧力が高まり、こめかみ部分に痛みを生じさせることがあります。鼻詰まりがひどい場合は、副鼻腔炎の可能性も考えられるため、耳鼻咽喉科への受診が推奨されます。

2.5 歯のトラブル

虫歯や歯ぎしり、顎関節症など、歯のトラブルがこめかみ頭痛を引き起こすこともあります。歯や顎の痛みだけでなく、こめかみや頭全体に痛みが広がる場合もあります。

2.5.1 虫歯や歯ぎしり

虫歯が進行すると、神経に炎症が波及し、こめかみ部分に痛みを感じることがあります。また、歯ぎしりは顎関節に負担をかけ、こめかみ頭痛の原因となることがあります。

2.6 目の疲れ

長時間のパソコン作業やスマートフォン操作による目の疲れも、こめかみ頭痛の誘因となります。ドライアイや眼精疲労は、目の周りの筋肉を緊張させ、こめかみ部分に痛みを引き起こすことがあります。

2.6.1 ドライアイや眼精疲労

ドライアイは、涙の分泌量が減少したり、涙の質が悪くなったりすることで、目が乾燥しやすくなる状態です。眼精疲労は、目の使いすぎによって目が疲れてしまう状態です。どちらも、こめかみ頭痛の引き金となることがあります。

2.7 その他の原因

上記以外にも、こめかみ頭痛の原因となるものは様々です。代表的なものを以下にまとめました。

原因説明
高血圧/低血圧血圧の異常もこめかみ頭痛の原因となることがあります。高血圧の場合は、血管が収縮し、こめかみに圧迫感や痛みを感じることがあります。低血圧の場合は、脳への血流が不足し、頭痛を引き起こすことがあります。
脱水症状体内の水分が不足すると、血液の循環が悪くなり、頭痛を引き起こすことがあります。特に夏場や運動後などは、こまめな水分補給を心がけましょう。
カフェインの離脱症状日常的にカフェインを摂取している人が、急にカフェインの摂取を中止すると、頭痛が起こることがあります。これはカフェイン離脱頭痛と呼ばれ、こめかみ部分に痛みを感じることがあります。
くも膜下出血くも膜下出血は、脳の血管が破れて出血する病気です。突然の激しい頭痛が起こり、吐き気や意識障害を伴うこともあります。緊急性の高い病気であるため、すぐに医療機関を受診する必要があります。

3. こめかみ頭痛のセルフケア方法

こめかみ頭痛に悩まされている時、少しでも早く痛みを和らげたいですよね。ここでは、自宅でできる効果的なセルフケア方法をいくつかご紹介します。つらい症状に合わせたケアを試してみて、少しでも楽になりましょう。

3.1 こめかみ頭痛を和らげるマッサージ

こめかみ周辺の筋肉が緊張していると、頭痛を引き起こすことがあります。マッサージで筋肉をほぐし、血行を促進することで、痛みを和らげることができます。

3.1.1 こめかみ周辺の筋肉をほぐす

両手の親指をこめかみに当て、優しく円を描くようにマッサージします。強く押しすぎると逆効果になる場合があるので、痛気持ちいい程度の強さを意識しましょう。数回繰り返した後、こめかみから耳の上にかけて、指の腹で優しくマッサージします。

3.1.2 頭皮マッサージで血行促進

指の腹を使って、頭皮全体を優しくマッサージします。特に、こめかみから頭頂部にかけての部分を入念に行うのが効果的です。頭皮の血行が促進され、頭痛の緩和につながります。

3.2 温冷療法の効果

温めるか冷やすかは、頭痛の種類や原因によって異なります。自分の症状に合った方法を選びましょう。

3.2.1 温める?冷やす?状況に合わせた対処法

緊張型頭痛の場合は、温めるのが効果的です。蒸しタオルやホットアイマスクなどでこめかみを温め、筋肉の緊張をほぐしましょう。片頭痛の場合は、冷やすのが効果的です。保冷剤や冷えたタオルをこめかみに当てて、血管の拡張を抑えましょう。ただし、冷やしすぎには注意が必要です。

頭痛の種類温める冷やす
緊張型頭痛×
片頭痛×
群発頭痛△(効果には個人差があります)

3.3 ツボ押しで頭痛を緩和

東洋医学では、ツボを刺激することで体の不調を改善できるとされています。こめかみ頭痛に効果的なツボを刺激してみましょう。

3.3.1 太陽穴や百会など効果的なツボ

こめかみにある太陽穴は、頭痛に効果的なツボとしてよく知られています。親指の腹で優しく押しましょう。また、頭頂部にある百会も効果的なツボです。中指の腹で優しく押したり、円を描くようにマッサージしたりしてみましょう。その他、後頭部にある風池や、首の後ろにある天柱なども、こめかみ頭痛に効果があるとされています。

3.4 休息と睡眠の重要性

十分な休息と睡眠は、頭痛の予防にも効果的です。

3.4.1 質の高い睡眠で頭痛予防

毎日同じ時間に就寝し、起床することで、体内時計を整え、質の高い睡眠をとることができます。寝る前にカフェインを摂取したり、スマホを長時間見たりするのは避けましょう。寝室を暗く静かに保ち、リラックスできる環境を作ることも大切です。

3.5 水分補給の大切さ

脱水症状も頭痛の原因となることがあります。

3.5.1 こまめな水分摂取で脱水症状を防ぐ

こまめに水分を摂取し、脱水症状を防ぎましょう。特に、夏場や運動後は、意識的に水分補給を行うようにしましょう。水やお茶だけでなく、スポーツドリンクなども効果的です。

3.6 カフェインの摂取

カフェインには、血管を収縮させる作用があり、片頭痛の痛みを和らげる効果があります。ただし、過剰摂取は逆効果となる場合があるので注意が必要です。

3.6.1 コーヒーや緑茶の効果と注意点

コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインは、片頭痛の初期症状に効果的です。ただし、過剰に摂取すると、かえって頭痛を悪化させる可能性があります。1日にコーヒーを何杯も飲む習慣がある人は、摂取量を控えるように心がけましょう。また、カフェインには利尿作用があるため、水分補給も忘れずに行いましょう。

3.7 市販薬の上手な使い方

市販の鎮痛剤は、一時的に痛みを和らげるのに役立ちます。ただし、用法・用量を守って正しく使用することが大切です。

3.7.1 鎮痛剤の種類と選び方

市販の鎮痛剤には、様々な種類があります。アセトアミノフェンは、比較的副作用が少ないため、安心して使用できます。イブプロフェンは、解熱鎮痛効果が高く、炎症を抑える作用もあります。ロキソプロフェンは、鎮痛効果が強く、生理痛などにも効果的です。自分の症状や体質に合わせて、適切な鎮痛剤を選びましょう。また、鎮痛剤を常用すると、効果が薄れたり、薬物乱用頭痛を引き起こす可能性があります。どうしても辛い時は使用しますが、常用は避け、根本的な原因への対策を心がけましょう。

4. まとめ

こめかみ頭痛は、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など様々な原因で起こることがあります。デスクワークやスマホの使いすぎ、精神的ストレス、血管の拡張、女性ホルモンの影響などが代表的な原因です。また、副鼻腔炎、歯のトラブル、目の疲れ、高血圧や低血圧、脱水症状などもこめかみ頭痛を引き起こす可能性があります。こめかみ頭痛に悩まされている方は、まずその原因を特定することが重要です。

こめかみ頭痛のセルフケアとしては、こめかみ周辺や頭皮のマッサージ、温冷療法、ツボ押しなどが効果的です。太陽穴や百会といったツボ押しは、手軽に行えるためおすすめです。また、休息と質の高い睡眠、こまめな水分補給も大切です。カフェインには血管収縮作用があるため、コーヒーや緑茶を適度に摂取するのも良いでしょう。ただし、過剰摂取は逆効果になる可能性があるので注意が必要です。市販の鎮痛剤も有効ですが、用法・用量を守り、症状が続く場合は医療機関への相談も検討しましょう。セルフケアで改善しない場合や、激しい痛み、吐き気、発熱などの症状を伴う場合は、自己判断せずに医療機関を受診してください。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

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