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股関節の外側の痛み、その原因は? 毎日つらい痛みを解消する方法

  
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股関節の外側の痛み、その原因は? 毎日つらい痛みを解消する方法

股関節の外側に痛みを感じると、日常生活にも支障が出てつらいですよね。この痛み、一体何が原因なのでしょうか? この記事では、股関節の外側の痛みの原因を、筋肉や腱の損傷、股関節の異常、神経の圧迫、その他の4つのカテゴリーに分けて詳しく解説します。それぞれの原因別に具体的な症状や、考えられる病態についてもご説明しますので、ご自身の痛みに当てはまるものがないか確認しながら読んでみてください。さらに、痛みのセルフチェック方法や効果的な治療法、自宅でできるストレッチ、予防のための対策まで網羅的にご紹介。股関節の外側の痛みを根本から理解し、適切な対処法を見つけるための、まさに決定版と言えるでしょう。この記事を読めば、きっとあなたの痛みの原因と解決策のヒントが見つかるはずです。

目次

1. 股関節の外側の痛みの原因とは

股関節の外側の痛みは、日常生活でつらいものです。その原因は多岐に渡り、特定が難しい場合もあります。ここでは、考えられる主な原因を詳しく解説していきます。

1.1 筋肉や腱の損傷

股関節の外側には、様々な筋肉や腱が存在し、身体を支えたり動かしたりする重要な役割を担っています。これらの組織が損傷することで、痛みが発生することがあります。

1.1.1 中殿筋の損傷

中殿筋は、股関節の外転(足を外側に開く動き)に主要な役割を果たす筋肉です。ランニングやジャンプなど、繰り返しの動作や過度な負荷によって損傷を受けやすく、痛みを生じることがあります。特に、ランナーによく見られる症状です。

1.1.2 小殿筋の損傷

小殿筋は中殿筋の深部に位置し、中殿筋と同様に股関節の外転に関与しています。中殿筋の損傷と同様に、過度な運動や負担によって損傷し、痛みを引き起こす可能性があります。小殿筋の損傷は、中殿筋の損傷と併発することもあります。

1.1.3 腸脛靭帯炎

腸脛靭帯は大腿骨の外側から膝の外側にかけて伸びる強靭な靭帯で、膝の安定性を保つ役割を担っています。ランニングなどの繰り返しの動作によって、腸脛靭帯と大腿骨外側上顆が摩擦を起こし、炎症が生じることがあります。これが腸脛靭帯炎であり、股関節の外側だけでなく、膝の外側にも痛みを生じることが特徴です。

1.2 股関節の異常

股関節の構造自体に異常がある場合も、痛みの原因となります。代表的なものとして、以下のような疾患が挙げられます。

1.2.1 変形性股関節症

変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、骨同士が直接ぶつかることで炎症や痛みを引き起こす病気です。初期には股関節の違和感や軽い痛みから始まり、進行すると歩行困難になることもあります。

1.2.2 股関節唇損傷

股関節唇は、臼蓋(寛骨臼)の縁に付着する線維性軟骨で、股関節の安定性を高める役割を担っています。スポーツや事故などによって損傷を受けると、股関節の痛みや引っかかり感、クリック音などが生じることがあります。特に、スポーツ選手に多く見られる疾患です。

1.2.3 臼蓋形成不全

臼蓋形成不全は、臼蓋が十分に発達しておらず、大腿骨頭がしっかりと覆われていない状態です。これにより、股関節の不安定性が増し、痛みや変形性股関節症のリスクが高まります。生まれつき臼蓋の発達が不十分な場合や、成長期に適切な発達が阻害された場合に起こることがあります。

1.3 神経の圧迫

股関節周囲の神経が圧迫されることで、痛みやしびれなどの症状が現れることがあります。

1.3.1 梨状筋症候群

梨状筋は大腿骨と仙骨をつなぐ筋肉で、坐骨神経が梨状筋の下を通っています。梨状筋が緊張したり硬くなったりすることで、坐骨神経が圧迫され、痛みやしびれが生じることがあります。この状態を梨状筋症候群といいます。

1.3.2 坐骨神経痛

坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びる坐骨神経が圧迫されることで、臀部や太ももの後ろ、ふくらはぎなどに痛みやしびれが生じる症状です。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因で起こることがあります。

1.4 その他

上記以外にも、股関節の外側の痛みに繋がる原因はいくつか存在します。

原因説明
腰椎椎間板ヘルニア腰椎の椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで、腰痛だけでなく、股関節や足に痛みやしびれが生じることがあります。
骨盤の歪み骨盤の歪みによって、股関節にかかる負担が偏り、痛みを生じることがあります。
妊娠妊娠中は、ホルモンの影響で靭帯が緩みやすくなり、股関節の不安定性が増すため、痛みが出やすくなります。また、お腹が大きくなるにつれて、股関節への負担も増加します。

2. 股関節の外側の痛みの症状

股関節の外側の痛みは、その原因や程度によって様々な症状が現れます。痛みの種類や出現するタイミングを把握することで、原因の特定や適切な対処法を見つける手がかりになります。ご自身の症状と照らし合わせながら、以下の内容をご確認ください。

2.1 運動時の痛み

股関節の外側に痛みを感じやすいのは、運動時です。特に、ランニングやジャンプ、階段の上り下りなど、股関節に負担がかかる動作で痛みが強くなる傾向があります。また、長時間の歩行同じ姿勢での運動でも痛みが増すことがあります。

2.2 安静時の痛み

運動時だけでなく、安静時にも痛みを感じる場合があります。椅子に座っている時寝ている時など、股関節を動かしていない時にも痛みがある場合は、炎症が進行している可能性があります。特に、夜間や朝方に痛みが増強する場合は注意が必要です。

2.3 動作に伴う痛み

特定の動作で股関節の外側に痛みを感じることもあります。例えば、足を組む横向きに寝る靴下を履くなどの動作で痛みが出現する場合は、股関節の可動域が狭くなっている、あるいは特定の筋肉や腱に負担がかかっている可能性があります。以下に、具体的な動作と関連する症状をまとめました。

動作症状
足を組む股関節の外側にズキズキとした痛み
横向きに寝る患側の股関節に体重がかかり、鋭い痛み
靴下を履く股関節を深く曲げる際に、突っ張るような痛み
階段の上り下り股関節への負担が増し、鈍い痛み

2.4 しびれ

股関節の外側の痛みとともに、太ももやふくらはぎの外側にしびれを感じる場合もあります。これは、神経が圧迫されていることが原因と考えられます。しびれが持続する、あるいはしびれの範囲が広がる場合は、早急に医療機関への受診が必要です。

2.5 違和感

痛みやしびれ以外にも、股関節の外側に違和感や引っ掛かり感などを感じることもあります。これらの症状は、股関節の内部で何らかの異常が生じている可能性を示唆しています。違和感を感じた際に、他の症状も併発しているかどうかを確認し、必要に応じて医療機関を受診しましょう。

3. 股関節の外側の痛みのセルフチェック

股関節の外側の痛みの原因を探るために、いくつかのセルフチェックをご紹介いたします。ご自身の状態を把握する上で役立ててください。ただし、これらのチェックはあくまで簡易的なものであり、診断を確定するものではありません。痛みが続く場合は、医療機関への受診をおすすめします。

3.1 椅子に座って行うチェック

椅子に浅く腰掛け、足を組んでみます。痛みが出現する側の足を上にして組み、股関節の外側に痛みや違和感、張りを感じる場合は、中殿筋や小殿筋の損傷、腸脛靭帯炎の可能性があります。痛みが出現する側の足を上にして組み、股関節の外側に痛みや違和感、張りを感じる場合は、中殿筋や小殿筋の損傷、腸脛靭帯炎の可能性

3.2 立って行うチェック

チェック方法結果考えられる原因
片足立ちでバランスをとってみるバランスが取りにくい、または痛みが出る側で立った際にグラつく場合は、中殿筋や小殿筋の筋力低下が考えられます。バランスが取りにくい、または痛みが出る側で立った際にグラつく場合は、中殿筋や小殿筋の筋力低下が考えられます。中殿筋、小殿筋の筋力低下
つま先立ちで数秒間キープする痛みが増強する場合は、アキレス腱炎や足底筋膜炎などの関連痛の可能性も考慮します。痛みが増強する場合は、アキレス腱炎や足底筋膜炎などの関連痛の可能性アキレス腱炎、足底筋膜炎など
両足を肩幅に開いて立ち、ゆっくりとしゃがんでみるしゃがむ動作で股関節の外側に痛みが出る場合は、変形性股関節症や股関節唇損傷の可能性があります。しゃがむ動作で股関節の外側に痛みが出る場合は、変形性股関節症や股関節唇損傷の可能性変形性股関節症、股関節唇損傷

3.3 寝て行うチェック

チェック方法結果考えられる原因
仰向けに寝て、片方の膝を曲げ、もう片方の足をまっすぐ伸ばした状態にする伸ばした足の付け根に痛みや突っ張り感がある場合は、梨状筋症候群や坐骨神経痛の可能性があります。伸ばした足の付け根に痛みや突っ張り感がある場合は、梨状筋症候群や坐骨神経痛の可能性梨状筋症候群、坐骨神経痛
仰向けに寝て、両膝を立て、片方の足をもう片方の足の上に重ねる重ねた側の股関節の外側に痛みが出る場合は、中殿筋、小殿筋の炎症や損傷、腸脛靭帯炎の可能性があります。重ねた側の股関節の外側に痛みが出る場合は、中殿筋、小殿筋の炎症や損傷、腸脛靭帯炎の可能性中殿筋、小殿筋の炎症、損傷、腸脛靭帯炎

これらのセルフチェックはあくまで参考として、ご自身の体の状態を把握するためにお役立てください。痛みが続く、または悪化する場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けてください。

4. 股関節の外側の痛みに効果的な治療法

股関節の外側の痛みに対しては、その原因や症状、重症度に応じて様々な治療法が選択されます。大きく分けて保存療法と手術療法があり、それぞれにいくつかの種類があります。まずは保存療法を試み、それでも痛みが改善しない場合や、症状が重い場合には手術療法が検討されます。

4.1 保存療法

保存療法は、手術を行わずに痛みを軽減し、股関節の機能を改善することを目的とした治療法です。比較的症状が軽い場合や、手術のリスクが高い場合などに選択されます。

4.1.1 薬物療法

痛みや炎症を抑えるために、消炎鎮痛剤やNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などの薬物が使用されます。ロキソプロフェンナトリウムやイブプロフェンなどが代表的な薬です。また、軟骨の保護や再生を促進する薬剤が使用されることもあります。薬物療法は他の治療法と併用されることが一般的です。

4.1.2 リハビリテーション

股関節周囲の筋肉を強化し、柔軟性を高めるための運動療法が中心となります。ストレッチや筋力トレーニング、バランス練習などを行い、股関節の安定性を向上させ、痛みを軽減することを目指します。理学療法士などの指導のもと、個々の症状に合わせたプログラムが作成されます。

4.1.3 注射

痛みが強い場合には、股関節に直接注射を行うことで痛みを緩和する方法があります。ヒアルロン酸注射やステロイド注射などが用いられます。ヒアルロン酸は関節液の成分であり、関節の動きを滑らかにする作用があります。ステロイドは強力な抗炎症作用を持つ薬剤です。

4.2 手術療法

保存療法で効果が得られない場合や、症状が重い場合には手術療法が検討されます。股関節の状態に合わせて適切な手術方法が選択されます。

4.2.1 人工股関節置換術

損傷が激しい場合や変形性股関節症が進行している場合に行われる手術です。損傷した股関節の骨の一部を人工関節に置き換えることで、痛みを軽減し、股関節の機能を回復させます。耐久性の高い素材が使用されており、長期にわたって使用することが可能です。

4.2.2 関節鏡手術

関節内に小さなカメラを挿入し、損傷した組織を修復する手術です。股関節唇損傷や軟骨損傷などの治療に用いられます。切開が小さいため、身体への負担が少なく、回復も比較的早いという利点があります。

治療法内容適応
薬物療法消炎鎮痛剤、NSAIDs、軟骨保護剤など痛みや炎症の軽減
リハビリテーションストレッチ、筋力トレーニング、バランス練習股関節周囲の筋肉強化、柔軟性向上
注射ヒアルロン酸注射、ステロイド注射痛みの緩和、関節の動き改善
人工股関節置換術損傷した股関節を人工関節に置換変形性股関節症の進行例、重度の損傷
関節鏡手術関節鏡を用いた損傷組織の修復股関節唇損傷、軟骨損傷

どの治療法が適切かは、個々の症状や状態によって異なります。医師とよく相談し、最適な治療法を選択することが大切です。

5. 股関節の外側の痛みを和らげるストレッチ

股関節の外側の痛みを和らげるには、関連する筋肉の柔軟性を高めるストレッチが効果的です。痛みを感じない範囲で、無理なく行うようにしてください。 また、呼吸を止めずに、ゆっくりとストレッチを行うことが大切です。 痛みが強い場合や、ストレッチを行っても痛みが改善しない場合は、医療機関への受診をおすすめします。

5.1 中殿筋ストレッチ

中殿筋は、股関節の外転(脚を外側に開く動き)に関わる筋肉です。この筋肉が硬くなると、股関節の動きが悪くなり、痛みを引き起こすことがあります。

  1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。
  2. ストレッチしたい側の足を反対側の太ももの上にのせます。
  3. 反対側の手で太ももを抱え、胸の方へ引き寄せます。股関節の外側に伸びを感じるところで、30秒ほどキープします。
  4. 反対側も同様に行います。

5.2 小殿筋ストレッチ

小殿筋も中殿筋と同様に、股関節の外転に関わる筋肉です。小殿筋のストレッチは中殿筋のストレッチとほぼ同様に行います。

  1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。
  2. ストレッチしたい側の足を反対側の太ももの上にのせます。
  3. 反対側の手で太ももを抱え、胸の方へ引き寄せます。股関節の外側やや後方に伸びを感じるところで、30秒ほどキープします。
  4. 反対側も同様に行います。

5.3 腸脛靭帯ストレッチ

腸脛靭帯は大腿の外側から膝の外側にかけて走る、強靭な結合組織です。ランニングなどで負担がかかりやすく、炎症を起こすと痛みを生じます。

  1. まっすぐ立ち、ストレッチしたい側の足を後ろにクロスさせます。
  2. クロスした側の腕を頭上に伸ばし、反対側に身体を倒します。股関節の外側から太ももにかけて伸びを感じるところで、30秒ほどキープします。
  3. 反対側も同様に行います。

5.4 梨状筋ストレッチ

梨状筋は、股関節の深層にある筋肉で、股関節を外旋させる働きがあります。この筋肉が硬くなると、坐骨神経を圧迫し、痛みやしびれを引き起こすことがあります。

  1. 仰向けに寝て、両膝を立てます。
  2. ストレッチしたい側の足を反対側の太ももの上にのせます。
  3. 反対側の手でストレッチしたい側の膝の外側を持ち、お尻の奥に伸びを感じるところで30秒ほどキープします。
  4. 反対側も同様に行います。
ストレッチターゲット筋肉効果
中殿筋ストレッチ中殿筋股関節の外転の改善
小殿筋ストレッチ小殿筋股関節の外転の改善
腸脛靭帯ストレッチ腸脛靭帯大腿外側の柔軟性向上
梨状筋ストレッチ梨状筋股関節の柔軟性向上、坐骨神経の圧迫緩和

これらのストレッチは、股関節の外側の痛みを和らげるのに役立ちますが、痛みが強い場合や症状が改善しない場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。 専門家の適切な診断と治療を受けることが重要です。

6. 股関節の外側の痛みを予防するための対策

股関節の外側の痛みは、日常生活の様々な動作で負担がかかりやすく、痛みを繰り返してしまうことも少なくありません。しかし、適切な対策を行うことで、痛みを予防し、再発のリスクを減らすことができます。日頃から意識してケアに取り組みましょう。

6.1 適切な運動

股関節周りの筋肉を鍛えることで、関節を安定させ、痛みを予防することができます。ウォーキングや水中ウォーキングなど、股関節への負担が少ない運動がおすすめです。

6.1.1 ウォーキング

正しいフォームでウォーキングを行うことで、股関節周りの筋肉を効果的に鍛えることができます。歩幅は大きくしすぎず、地面を蹴り出すように意識して歩きましょう。1日30分程度のウォーキングを目標に取り組んでみてください。

6.1.2 水中ウォーキング

水の浮力によって股関節への負担が軽減されるため、痛みがある方でも安心して行うことができます。水の抵抗を利用することで、効率的に筋力トレーニングを行うことができます。

6.1.3 その他

スクワットやランジなどの筋トレも効果的ですが、痛みがある場合は無理に行わず、専門家の指導のもとで行うようにしてください。

6.2 正しい姿勢

猫背や反り腰などの悪い姿勢は、股関節に負担をかけ、痛みの原因となることがあります。正しい姿勢を意識することで、股関節への負担を軽減し、痛みを予防することができます。

6.2.1 立つ姿勢

耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になるように意識し、お腹に力を入れ、背筋を伸ばしましょう。

6.2.2 座る姿勢

深く椅子に腰掛け、背筋を伸ばし、足を床につけましょう。長時間同じ姿勢で座り続ける場合は、こまめに立ち上がったり、ストレッチを行うようにしましょう。

6.3 ストレッチ

股関節周りの筋肉が硬くなると、関節の動きが悪くなり、痛みが出やすくなります。ストレッチで筋肉の柔軟性を高め、股関節の動きをスムーズにすることで、痛みを予防しましょう。ストレッチを行う際は、痛みを感じない範囲で行うことが大切です。

ストレッチの種類効果注意点
中殿筋ストレッチ股関節の外側の筋肉を伸ばし、柔軟性を高めます。痛みを感じない範囲で、ゆっくりと行いましょう。
小殿筋ストレッチ中殿筋と同様に、股関節の外側の筋肉を伸ばし、柔軟性を高めます。息を止めずに、深呼吸をしながら行いましょう。
腸脛靭帯ストレッチ太ももの外側の筋肉を伸ばし、股関節の動きをスムーズにします。バランスを崩さないように、壁や椅子につかまりながら行うと安全です。
梨状筋ストレッチお尻の深部にある筋肉を伸ばし、股関節の動きを改善します。無理に伸ばそうとせず、気持ち良いと感じる程度で行いましょう。

6.4 体重管理

体重が増加すると、股関節への負担も大きくなり、痛みが悪化しやすくなります。適正体重を維持することで、股関節への負担を軽減し、痛みを予防することができます。

バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、健康的な体重管理を行いましょう。

7. 日常生活での注意点

股関節の外側の痛みを悪化させない、あるいは再発させないためには、日常生活での何気ない動作や習慣を見直すことが重要です。座り方、立ち方、歩き方、寝方など、普段あまり意識していない動作が股関節に負担をかけている可能性があります。

7.1 座り方

股関節に負担をかけにくい座り方を意識することで、痛みを軽減したり、予防したりすることに繋がります。

良い座り方悪い座り方
深く腰掛け、背筋を伸ばすようにしましょう。椅子に浅く腰掛けると、股関節が屈曲した状態になり、負担がかかりやすくなります。また、足を組むのも避けましょう。 深く腰掛け、背筋を伸ばす浅く腰掛けたり、足を組んだりするのは避けましょう。ソファに深く沈み込むような姿勢も股関節に負担をかけます。 ソファに深く沈み込むような姿勢

7.2 立ち方

立ち方ひとつで股関節への負担は大きく変わります。正しい立ち方を意識しましょう。

良い立ち方悪い立ち方
両足に均等に体重をかけ、背筋を伸ばすことが大切です。片足に体重をかけ続けると、股関節に負担がかかりやすくなります。 両足に均等に体重をかけ、背筋を伸ばす片足に体重をかけ続けたり、猫背になったりすると、股関節への負担が増加します。また、長時間同じ姿勢で立っているのも避けましょう。 片足に体重をかけ続けたり、猫背になったり

7.3 歩き方

正しい歩き方を身につけることで、股関節への負担を軽減し、痛みを予防することができます。

歩幅を大きくし、かかとから着地するように心がけましょう。つま先から着地すると、股関節への衝撃が大きくなります。また、歩いている時に左右のバランスが崩れていないか、常に意識することも大切です。

7.4 寝方

寝ている間も股関節に負担がかからないように、適切な寝姿勢を保つことが重要です。

良い寝方悪い寝方
仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションなどを置いて軽く曲げると、股関節への負担を軽減できます。横向きで寝る場合は、両膝の間にクッションを挟むと良いでしょう。抱き枕なども効果的です。 仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションなどを置いて軽く曲げる 横向きで寝る場合は、両膝の間にクッションを挟むうつ伏せは股関節を捻ってしまうため、痛みがある場合は避けましょう。横向きで寝る際に、上の足を大きく前に出す姿勢も股関節に負担がかかります。 うつ伏せ 上の足を大きく前に出す

8. まとめ

股関節の外側の痛みは、中殿筋、小殿筋の損傷や腸脛靭帯炎といった筋肉や腱の炎症、変形性股関節症などの股関節の異常、梨状筋症候群による神経の圧迫など、様々な原因が考えられます。症状も運動時や安静時、動作に伴う痛みやしびれ、違和感など多岐に渡ります。ご自身でできるセルフチェック方法もご紹介しましたが、痛みが続く場合は自己判断せず、医療機関を受診しましょう。整形外科が適切な診療科です。適切な治療を受けることで、痛みを和らげ、快適な日常生活を送ることができるでしょう。日頃から適切な運動やストレッチ、正しい姿勢を意識し、股関節への負担を軽減することも大切です。この記事が、あなたの股関節の痛みの理解と解消に役立つことを願っています。お困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。

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